ベタ

ベタを買ってきた。この忙しいのにさらに忙しくしてどうするんだ、という話だが、まあ比較的暇なんで、ベタくらいなら飼えるかな、と。かなりベタを飼いたい衝動に駆られ、いろいろと調べてみたが、まあディスカスコリドラスに比べると気を使わなくてもよい魚だが、小さい容器で飼うことが多いので、そういう場合はこまめな世話が必要、とのこと。こまめな世話は大歓迎。もともと手を入れたくて仕方がないので、手間がかかるのは苦にならない。オカヤドカリはその意味では失敗だった。あれは神経質なので放置が基本。せいぜい毎日餌を入れ替えることと、汚れてきたり臭くなってきたら底砂を洗うことくらい。毎日でも洗いたいのだが、それでは臆病なオカヤドカリのストレスになるという。オカヤドカリは観察を怠らず、手を入れず、というのが基本のようだ。
その生物の最低限の条件を侵さなければ、その動物は結構丈夫、というのが基本のようで、大都会に住むハヤブサとか、オオサンショウウオとかがいるのは、一見彼ら本来の生息環境から乖離しているようでも、条件は満たしているからだそうで、アクアリウムにも応用できる話ではないか。
ちなみにコリドラスは底砂に依存するのと、流れのある清浄な環境を好むので、底砂と水質を正常に保つことを考える。ディスカスは群れで生活するので、一匹一匹性格が違う。性格をふまえた飼育をすることを意識すれば、一般に言われているよりも丈夫な魚である。特に餌の好き嫌いは激しいし、どうしても好き嫌いの直らない頑固な魚がいる。またものすごいシャイな魚もいる。それぞれに合わせたこまやかな飼育をしていれば、いじめられてもストレスをためこむことはないし、元気に生きている。
アカテガニはよくわからない。私の飼育方法が正しかったのか、確証はない。結構まめに底砂の掃除をしたが、これはカニが餌を食い散らかすからである。それがストレスになるのかどうかはわからない。オカヤドカリと同程度には人を嫌う可能性が高いので、二日に一回の大掃除はカニのストレスになっていた可能性は否定できない。カニやヤドカリは絶対に人にはなつかない、ということだけは確かなようだ。
ちなみにベタの特質をまとめておくと、どうもベタは止水域に生息する魚で流れを嫌う。止水域に生息する魚の特性として酸素不足や水質悪化に強い、という面があるようだ。しかし1リットル程度の瓶では水質悪化を防ぐためにこまめな換水を行う必要がある。よく食べよく出す魚、という点はディスカスにも共通するところがある。ただテリトリー意識がものすごく強いために単独飼育が原則。しかし面白いことに混泳させておくと小競り合いらしいが、一度隔離するとテリトリー意識が強くなり、混泳出来なくなるという。あと換水だが、全部やるのか、一部にとどめるのか。ショップで聞いたところでは、水が出来ていれば全換水でよいという。