けたぐり

横綱朝青龍明徳関のけたぐり*1に対する内館牧子氏の言いがかり。

内館牧子委員(脚本家)に至っては「けたぐりという言葉自体、品がない」と話し、果ては朝青龍が制限時間を迎えた時まわしをたたく所作に「横綱がみっともない」。

さすがだ。横綱がけたぐりという奇襲技で勝つことの是非に関する議論は当然有り得べき問題だろう。荒川静香選手を「卑怯な王者」と評した負け惜しみのアメリカマスコミ並の意識であればわからないでもない。しかし「けたぐりという言葉」に「品がない」というのは驚いた言いがかりだ。こういう相撲を知らない人が横審委員をやっている現状を鑑みるに相撲の未来も暗いと思う。

*1:今思い出したが、真珠湾攻撃のあとミッドウェーを攻めろと言われた第一航空艦隊司令長官南雲忠一中将は「奇襲のけたぐりで横綱に勝った帰りに大根を買ってこいというのか」と不快感をあらわにしたという逸話を思い出した。全然関係ないが。