車両

架空鉄道の一つのハイライトが車両の考案だ。そういえば子どもの頃にもわけのわからん車両を作っていた。
初めて作ったのがブルートレイン「サンフラワー」東京発宮崎行。完全にサンフラワーフェリーのパクリ。自分の好みで20系客車。しかし機関車だけ架空のEF88。客車を考えるのが面倒くさかった、というのが真相だろう。EF88はED72に似た流線型というか鳩胸というか、というデザインで、交直流両用で、東京から宮崎まで直通運転。多分EF65−500の平凡なスタイルに物足りなさを感じていたのだろう。なぜだか御殿場線経由。何の意味があるのか不明。ちなみに編成も不明。普通はそこを考えるのが最大の楽しみなのにその楽しみを無視して機関車の考察ばかりしているあたり、何か欠陥があるぞ。
中学時代から山陰地方鉄道を考え始めるのだが、作ったのが特急用の5000系、急行用の4000系、普通用の3000系。全てED72風の全面を持った車両。よほど好きだったのだろう。今でも好きだが。特急用はリクライニングシート、急行用はリクライニングするが回転しないという意味不明の仕様、普通用はセミクロスシート。3扉で扉間の窓は三つ。しかしクロスシートは113系と同じ配置。つまり窓と座席は一致していない。これは不便だ。その後は特急用の車両ばかり考え続けることになる。全面も当初は機関車然とした雰囲気だったが、高校の頃からヘッドライトの角形化、全面の大幅なリニューアルなど改良を加えていく。中にはコンピュータ搭載という意味のわからない電車とか、一部ディーゼル機関を搭載して非電化区間も直通できる列車とか。非電化区間に直通するのであれば強力なディーゼルカーの方が意味がある。
浪人中に知ったことだが、車両というのは私が今まで感じていたよりもはるかに細長い。今まで書いていたのがかなり寸胴であることに気付かされた。
それはともかく今回の架空鉄道の場合、車両をあまりかんがえるところはない。これが一流のモデラーならば自分で設計して、それを自作する人もいるのだが、手先が不器用、美術センスゼロ、という致命的な欠陥を抱える私には無理だ。既製品の加工も考えられるが、昔西武5000系のキットと阪急キットのおまけの2800系の側板と157系をゴミにしてしまった経験がある。
今回は全て既製品を無加工。手元にあるのは鉄コレ第一弾から名鉄のデキ104、新潟交通のモワ51、フリーの1032、第二弾からフリーの103、同じく2001、阪急の920がある。近鉄10000系は入線不可。キハ55はかろうじて可能だったが、構想外。GM製、松本商事販売の阪急2800系登場時Bセット。つまり2804Fという特定編成。これを元に物語を作ることになる。