日本に昂ぶる補遺

私がハセガワの「日本に昂ぶる」で評価したい点がある。南極観測船宗谷を「日本に昂ぶる」キャンペーンの対象に選んだことだ。こういう「日本に昂ぶる」場合
しばしばありがちなのが昭和10年代に「昂ぶる」人々で、ハセガワのモデルも多くは昭和10年代の模型なのだ。しかし南極観測船宗谷は1956年、これはいい。あと注文をつけるとすれば、是非鉄道模型にも「日本に昂ぶる」を適用して欲しい。日本の鉄道の美しさを発信する、というのは意義のあることだと思う。そして現在「日本に昂ぶる」という感じの言説がもっぱら昭和10年代の日本のみに向けられがちな現状を相対化して欲しい。