架空保存鉄道

日本に昂ぶる、ということで、モデモの江ノ電名鉄の小型車に凝りそう。モ750は欲しいな。あのスカーレット色は今一つ好きになれないので緑色で。という話を前回して、それにあった架空鉄道のモデリングだが、愛宕山鉄道の復活はどうだ。
京福電鉄嵐山本線嵐山駅から清滝を結んでいた私鉄で、開通時に旧北大阪鉄道の車両を譲り受けて運行を開始した。当然京福電鉄京阪電鉄の影響の強い私鉄だった。愛宕山にケーブルカーを運行し、愛宕山神社への参拝や清滝への遊園地、愛宕山スキー場へのアクセスとして機能したが、戦時中の不要不急路線指定で撤去され、戦後復活を試みたが、京福京阪神急行ともに戦後復興に忙しく、愛宕山鉄道は復活できず、愛宕山のリゾート施設も自然に帰ってしまった。現在愛宕山神社へのアクセスは山道を2時間歩くしかない。
不要不急路線は15年戦争遂行に必要とされない路線を廃止して資材を軍需に転用しようという、典型的な先軍政治なのだが、この中で不要不急路線にならず、それどころか大きく発展したのが伊勢神宮をかかえる近鉄だった。伊勢神宮参拝はむしろ推奨されたのである。
この不幸な愛宕山鉄道がもし阪急と京福の手で復活していたら、というシナリオ。しかし愛宕山リゾートの老朽化とともに経営は行き詰まり、名急(名古屋急行を改名)が経営の実権を握る。名急は現在の昭和ブームに目をつけ、昭和村を清滝に建設、そこへのアクセスとして名急に残存する旧型車と諸国に点在する保存車両を買い集め、愛宕山鉄道に走らせる。映画の撮影にも使えるだろう。昭和村はセットとしても使えそうだ。
という妄想もありかな。他に京津線がもし阪急に継承されていたら、というネタも考えたが、京阪ファンの憤激を買いそう。私の院時代の後輩にも熱烈な京阪ファンがいて、阪急に敵意を燃やしていた。阪急がモデルの「駅員ジョニー」はぼろくそ、そもそもその男は阪急には座らない、という徹底ぶり。阪急京都本線の経緯を考えれば仕方がないのかも知れない。