コメント欄についての雑感

私はコメント欄を開放している。これはもともとこのブログが言論を目的としていないからである。ブログを始めた頃は、塾での仕事の愚痴をぐだぐだ書き散らすのが目的だったのだ。今でもそういう目的はないではない。だから最初の頃からおつきあいのあるブロガーは、基本的に言論系ではないし、そことのつながりは今でも大切にしたいと私は思っている(向こうはどう思っているかは知らないが)ので、コメント欄は開放している。
ただ私なりの運営の原則はある。基本は「黒木ルール」「匿名」による批判の禁止ルールについての適用である。
具体的には、

・「匿名」であるか否かの判定は実名や電子メール・アドレスを公開しているか否かで行なわれるのではなく、その人が自分自身の考え方や趣味・嗜好に関してどれだけの情報を公開しているか否かで行なわれる。
・論争に参加する人は、馬鹿なことを言ってしまったときに恥をかけるだけ十分に詳しく自己紹介を行なわなければいけない。
・「匿名」による批判は禁止するが、「匿名」による穏当な発言は禁止しないし、「匿名」による有益な情報提供は当然歓迎する。
・最終的な判定は掲示板の管理者の主観に委ねられている。
・管理者権限で例外が認められている。

ブログは掲示板ですらない。あくまでも「私」=管理者の個人的な発言である。従ってコメント欄のコメントをいかに扱おうが自由であり、誰を出入り禁止にしようが自由である。それをもって「言論の自由」云々という批判があるかも知れないが、そもそもその人がブログなどで自分の主張を行なう権利は制限していないのだから、批判があれば、ブログでも開設してそこで存分に批判をすればいいのだ。
匿名でコメントを延々としてくる人は、実は議論をしたいのではないのだろう。コメント欄に延々と書き込みをする人は、実はギャラリーを意識しているのである。世論誘導、という可能性もあるのだが、むしろ自分の属するコミュニティーに対する忠誠心を表したいのであろう。そういうのは相手にする必要はない、と考えている。速攻削除。アクセス禁止。基本理念は「嫌なら見に来るな」。
今のところ私はコメント欄で不快な思いをしたことはない。匿名でも有益な情報や批判・提言、さらには刺激となる話題をいただいているので、来てくださっている方には感謝の念しかない。