池田信夫氏の受けた「被害」

j0hn氏のブクマコメント。

はてブが原因になった「池田氏が遭ってる被害、出会った災難」がなんなのか詳しく知りたい。池田氏の不快感っていうならわかるんだけど。

sampaquita氏のブクマコメント

はてなブックマークが目立つから槍玉に挙げられているだけで、単に否定的な言及を禁止したがっているようにしか見えないのがなんとも。

ekken氏の池田氏に対する意見(池田信夫さんへのブックマークコメントがネガネガな理由:ekken)。

池田さんは以前、反論などを削除しながら「これだけ多くのコメントが寄せられながら、反論らしきものはほとんど見られない」(ソースを見つけられなかったので、意訳です)と、コメントコントロールできるのを利用して自己の意見の正当性を高めようと画策した実績がある。
意見を異にする人であれば、こんな場所にはコメントしたくないと思うのは、むしろ必然でしょう。(中略)
そんな扱いを受けたコメンテーターが、ブログ運営者の削除権限が及ばない場所=はてなブックマークでネガティブ意見を書き込むのは、当然の流れというものではないでしょうか。
(中略)
これを考えると、池田さんがはてなブックマークを嫌う理由というのは「自分がコントロールできない空間に書き込まれるネガティブコメント」であると、僕は思います。

ekken氏のエントリに対するはてブコメント(はてなブックマーク - 池田信夫さんへのブックマークコメントがネガネガな理由)。
まず基本的なスタンスとしてはekken氏が「池田さんはしばしば反論や荒らしの書き込みを削除されます。このこと自体は何の問題もありません。管理権限を持っているのは池田さん自身ですし、意見ともいえないようなコメントは、コメント欄での円滑な議論の妨げになります」と言うように池田氏がブログのコメント欄を削除するのは自由。「幼稚な感情論」であろうと「論理的な意見」であろうとその通り。さらに言えば私は例えば氏が「「批判的なコメントを削除している」とかいう批判があるけど、批判的な意見って、こういうナンセンスなものしかないんですよ。ちゃんとした批判なら、いくらでも載せます。」(http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/35c05f42484ff5b7b40f8fa0fe9628dc)と書いている事に関し、それが第三者から見て「ナンセンスか否か」である以前に、池田氏が「ナンセンス」と見なせば削除もOKだし、「反論らしきものはほとんど見られない」と「印象操作」するのもありとも思う。池田氏に言わせれば「ちゃんとした反論」ということだろうから。だから私は池田氏のエントリの内容の賛否はともかく、氏のブログ運営方針に関しては全く問題だとは思っていない。
しかしやはり氏が「イナゴ」という概念を拡大化して、自記事に対する否定的コメントを抑制しようとすることに関してはいささかの疑問を持つ。氏にとってはブクマコメントも「記事の内容を論理的に批判したものは一つもなく、「バカ」「うんこ」「アホ」などの言葉が並んでいる(http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/582474956f34136b8a62bf7789f91bac)とされるのだが、実際にブクマ(はてなブックマーク - IPアドレスは枯渇していない - 池田信夫 blog)を見てみると、「バカ」が一例、「うんこ」が一例、「アホ」が一例である。確かにタグには「これはひどい」「しればいいのに」「かわいそうです」というのが並ぶが。確かに池田氏にすれば「不快」なことだろう。しかし池田氏に直接「被害」が及んでいるわけでもない。j0hn氏のブクマコメントはその意味で的を射ている、と思われる。「被害」「災難」という言葉を使ったのは私なのだが、j0hn氏の指摘は正しい。
この問題に関して参考になるのは、kurokuragawa氏のブクマコメントである。

寛容でタフじゃない人は自記事のブクマコメントは見ないほうがいい

ただ池田氏が「http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/accdf9e44f13a20620e513865403fc91」で述べられた次の意見は、はてなシステムそのものの問題点としてしばしば議論にはなっているところである。

今でも形式的にはそういう窓口があるが、私が問い合わせたときは回答までに5日もかかったあげく、「当事者間で解決せよ。削除してほしければ、次のフォームに記入せよ」という返事が来た。このように被害者にコストを負担させる設計は間違っているし、システム側の効率も悪い。

池田氏が批判した「当事者間で解決せよ」という対応は、「被害者にコストを負担させる設計」であるし、悪意ある側に有利なシステムである。ただその点もさじ加減が難しい。その点についてはいずれ考察したい。