紅白鉄道(仮)

架空鉄道をNゲージで作る場合は、フリーランスを大改造や自作で作るのでなければ、既製品の小加工、さらに手を抜けば既製品の塗り替えになる。塗り替えは単色であれば比較的問題は出ない。GMカラーを使えば、分解と組立すらできれば、比較的簡単にできる。屋根が一体の場合は屋根だけマスキングすればいい。それでも私の場合、マスキングの隙間から別の色がにじみ出てくるのだが、それは私の手先の不器用さが原因だ。車体をツートンもしくはトリコロールで塗り分けるのは、私のように不器用な者にとってはかなり難関である。まして小加工はハードルが高い。小加工はおろか私の場合塗り替えも覚束ない。さらにGMの動力はミニカーブレールに対応している、というわけではないので、自己責任。上手く走らなくてもGMのせいではない。実際は問題なく走れるが。やはりミニカーブレールに対応している鉄コレの動力の方がミニカーブレールで作られたレイアウトにはより向いている、ということが言えるだろう。そうなると鉄コレ中心に、モデモの小型電車を集めることになる。
こうして集めてみると、紅白の塗り分けの電車が多くなる。紅白の塗り分けは阪急マルーンや名鉄スカーレットなどのように「特定の鉄道カラー」という雰囲気を醸し出さないので、一切塗り替えなくてもそれ相応に架空鉄道らしく見える。鉄道模型における架空鉄道の最高峰の一つ(と私が思っている)中越地方鉄道も赤とクリームの塗り分けだった。窓下と幕板が赤で窓周りがクリームなのだが、車両によっては窓下だけが赤で上半分はクリームというのもある。さらに全面も金太郎塗りと言われる塗り分けと、普通に一直線に塗り分けるパターンがある。中越地方鉄道に倣えば、その点のバリエーションも問題なし。ということで中越地方鉄道風に紅白の塗り分けの車両を集めて中越地方鉄道風の架空鉄道を開業することに決定。
紅白の車両を抜擢すると名鉄モ510、琴電1020系、琴電1060形、琴電72・81、大井川鉄道モハ312、クハ512、熊本電鉄モハ121となる。というより大井川鉄道琴電1020はそれを狙って購入した。大井川鉄道モハ312は湘南フェイスの二扉車なので、急行電車の雰囲気がある。同じ二扉の琴電1020系も使える。となると荒れ地風の我がレイアウトにはシラカバでも植えて高原風にしてみた。
長電2000系が来たので大井川鉄道と並べてみると実によく合う。我が鉄道初の高性能車、という風情。