新井貴浩内野手記者会見

サンスポとスポニチに載っていた速報から。記者による修飾がないだけにかなり事実に即した記事だと思われる。

スーツ姿で記者会見した新井は涙をこぼし、声を詰まらせた。
−−今の心境は。
「つらいです。つらいです。カープが大好きなんでつらかったです。もうカープのユニホームを着られないのが寂しい」
−−苦渋の決断だった。
「(当初は)正直、自分はカープに残るであろうと思っていた。一野球人として自らを厳しい環境に置き、自分がどう変わっていくか、挑戦する気持ちが出てきた」
−−黒田がFA宣言した影響は。
「黒田さんと同じ野球観を持ち、先輩として尊敬していた。(FA宣言で)どうなるか分からなくなり、不安になった」
−−ファンに向けて。
「応援してくれるファンの気持ちを裏切ることになって申し訳ない。ただ喜んで出ていくのではないということを分かってほしい」
−−他球団との交渉は。
「まだそこまで考える余裕がない」

今年は読売パリーグオールスターズ(谷佳知、李承ヨプ、小笠原道大豊田清)と中日ベイスターズタイロン・ウッズ谷繁元信)と阪神カープ金本知憲アンディ・シーツ)がCSに出た。要するに優勝できる環境にするには金をかける必要がある。金をかければ強くなるかどうかはわからないが。カープには厳しい環境だ。金を新井内野手や黒田投手にかけていい問題ではない。抜本的なチーム強化を行う必要がある、ということなのだ。広島東洋カープもわかってはいても、経済力のない球団には辛い話である。阪神カープから来た選手で強くなったので、とりわけカープに対しては複雑な気持ちがある。
阪神に来る時にはもちろんお祭り騒ぎだろうし、阪神に来た以上は全力で応援する。外様にやさしいのは阪神ファンの特質だ。真弓明信しかり、矢野輝裕しかり。もちろん生え抜きにはひときわリスペクトもあるが。