福留孝介外野手の行き先予想

まあほとんどの人が思っているだろうな。巨人、と。私もそう思う。
時系列でまとめると。14日午前7時(8時説もあり)、福留外野手の代理人の水戸重之弁護士に巨人が連絡。午前9時、阪神が福留選手本人の携帯に連絡。まだ代理人が決まっていない、と言われる。14日18時、福留選手が上京、巨人と交渉。
まずこれだけでもメジャーすらない、という気がする。要するに福留選手は何が何でも巨人と一番目に交渉したかったのだ。だから巨人には事前に代理人の連絡先を教えていた。本人の携帯にかけてきた阪神には、代理人は未定、として交渉を拒否した。メジャーという選択肢が第一ならば、ここまで巨人に肩入れをする必要はない。巨人と阪神を対等に見ることも出来るはずである。巨人に対する最大限の配慮は、福留選手の気持ちが巨人に傾いていることを示している。
1995年のドラフトで当時PL学園だった福留選手の意中の球団であった巨人と中日はいずれも福留選手を指名しようとした。結局近鉄が指名し、福留選手は社会人の日本生命に行ったが、阪神は実はこの時福留選手を指名していない。阪神のドラフト1位は舩木聖士投手。ちなみに巨人と中日は原俊介内野手を外れ1位でも競合し、巨人が指名権を獲得、外れ1位の外れ1位で荒木雅博内野手を獲得した。巨人の二位は逆指名で仁志敏久内野手。つまり巨人は逆指名選手を二位にしてまで福留選手を獲りに言ったのに、阪神は全く無関心。そもそも福留選手に注ぐ熱意が巨人と阪神ではまるで違うのだ。私が福留選手でも巨人と阪神を天秤にかければ、巨人を選ぶかも知れない。
ただ巨人は外様に冷たい、という特性があるのが懸念材料。やはり生え抜きに人気が集まるし、そもそも監督は完全に生え抜きからしか選ばれない。コーチ人事すら生え抜き優先だ。阪神はFA移籍組を優遇する。「わざわざ阪神を選んでくれた」という心理がまだ根強いのだ。ファンも生え抜きに敬意を払いつつ(桧山進次郎外野手や今岡誠内野手など)、移籍組にも惜しみない応援を送る。例えばかつては真弓明信選手に人気が集まり(特に女性票)、今は矢野輝弘捕手(ミセスキラー)や金本知憲外野手や下柳剛投手(バレンタインチョコ獲得数トップらしい)に人気が集まる。新井貴浩内野手に関しても、「佐々岡真司投手なみの幸せな退団セレモニーはできない」と言われているが、阪神に関してはその心配は無用だろう。阪神は移籍組にも分け隔てなく接する。だから福留選手も巨人に行きたい気持ちは分かるけど、阪神に来た方が幸せになれると思うけどなぁ。清原和博内野手なんて完全にあそこで阪神を選んでおけば、以下ry。
追記
夕刊フジでも「まるで、初回に大量得点を取られ、JFKを出す機会さえなく敗れたクライマックスシリーズでの戦いを見ているよう。だが、阪神フロントとしては、まだ交渉もしていない状態でギブアップするわけにはいかない。」(「http://www.excite.co.jp/News/sports/20071115170505/Fuji_SP_320071115008.html」)と全く見事な比喩で説明されていた。まさに「初回に大量失点」という感じだ。