非エコ電車

今日はすごい電車に乗った。窓をほぼ全開にしながら暖房をがんがんかける電車。
阪急の7327Fは7300系でありながら1989年に落成した最終増備車で、仕様が8300系に準じている。窓は自動的に開閉が出来る(はずだ)。おそらく昼間は暑かったので、パワーウィンドウで全車の全窓を開けたのだろう。しかし日が暮れて寒くなっても、放置していたので、結果車内は冷え冷え。暖房をがんがんにかけるが、誰も閉めないので、開けっ放しで暖房を効かせる電車になった、というわけ。
人の座っていない窓は私は閉めて回ったが、人が座っているところの窓は閉めづらい。もしかしたら開けたい人もいるかも知れない。あるいは自分が閉めていない落ち度を責められている、と勘違いされるかも知れない。要らんことを一杯考えてしまうのだ。実際多いパターンとしては、日差しが差し込むので、窓の日よけを使おうとする。阪急は重いよろい戸を下から引き上げる方式だ。しかし今は上のロールカーテンを引き下ろす方法が主流である。主流となっている方法になれた人は大抵上の取っ手をつかんで引き下げる。阪急の場合、それは窓なのだ。阪急の窓は一段下降窓なので、窓の上部にある取っ手を引き下ろすと窓が開く。間違いに気付いた時にその人はどうするか。慌てて閉める人もいる。いや、それが普通だと思うのだが、意外に多くの人がそのまま開けたままにする。「おれ、別に日よけを出そうとはして間違ったんじゃないからな、窓も開けたかったんだからな」という風を装うのだろうか。実際下降窓なので、風はその窓のところに座っている人には当たらない。そこより後ろの人が寒いのだ。こういう見栄を張っちゃった人のところの窓を閉めるのは困難を極めるだろう。かくして寒風吹きすさぶ中、窓を開け放って暖房を効かせる電車が走り回ることになるのだ。
そもそも自分の座っているところの窓が開いていることに気付けば、窓を閉めればいいのだが、最近阪急に乗っている人はそれだけの余裕がないのか、ほとんど閉めようとしない。一旦開いたら開きっぱなしだ。