巨人クルーン獲得によせて

阪神ファンである私が巨人を批判する資格はない。広島ファンの皆様m(_ _)m。新井貴浩内野手阪神ファンが責任を持って応援します。阪神ファンはコスモポリタニズムてきなところがあるので、引退後も応援するでしょう。片岡篤史氏しかり広沢克実氏しかり。阪神がスターを生み出すことが中々出来ない、ということでもあるわけで。
巨人がいやらしいのは、そういう体制を作ったのが巨人である、ということだ。まあ阪神はそういう歪んだ体制のおこぼれをもらって生きる卑しい存在である、と言われればそれまでだが。巨人の渡辺恒雄会長は、日頃から格差社会を推進する。金がある、というのは努力の結果である、と。金にあかせてチーム作りをするのは悪くない、と。マネーゲームを抑制すればメジャーに持っていかれる、と。それならば福留孝介外野手に5年100億円を提示すればどうなのだ。阪神はそこまで資金力はないので、資金力の劣るところが必死になって育成した選手を強奪する。考えれば最低だな、阪神
で、本題。ロッテのボビー・バレンタイン監督の言葉(「http://www.excite.co.jp/News/sports/20071201170505/Fuji_SP_320071201006.html」)。

「米球界が向こうの選手より(日本人選手を)高く認めて受け入れている。米国の方が経験豊富な選手の価値を理解できているということ。それは日本球界が米国に匹敵したレベルにあることを証明しているんだ」
「野球ビジネスの面でもレベルを高く上げる必要がある。選手が残りたいと思う環境をつくらないといけない」
「ロイヤルズは、どこをどう比べても、ロッテより劣る。観客動員も少ないし、選手のタレントもロッテの方が上。それでも薮田に対し、ウチの倍以上の提示ができる。MLBが収益を各球団にシェアするシステムがあり、それが獲得資金を生み出している」

もし本当にメジャーに対抗する気があるのであれば、巨人一極集中ではなく「収益を各球団にシェアするシステム」を作り、戦力の均衡を図るべきである。その上で最下位が続くようであれば、それは球団保有者に問題がある。そう言えば阪神はFAや逆指名がない時分に、最下位を続けていたな。何か巨人批判をしていたら阪神の首を絞めているような気がしてきた。
本題だが、マーク・クルーン投手の獲得は巨人にとっては適材適所の補強だろう。クローザー不在の状況において、上原浩治投手を暫定的にクローザーに据えていたわけで、クルーン投手の加入は巨人にとっては理にかなった補強である。巨人がクルーン投手を獲得したことで、阪神セス・グライシンガー投手を獲得しやすくなっただろう。阪神ファンとしては歓迎するかも知れない。
グライシンガー投手も韓国球界でのプレー経験があるが、韓国でプレーした外国人選手が日本に来ることに関して興味深い記事を見つけた(「<野球>韓国は日本プロ野球の傭兵供給所? | Joongang Ilbo | 中央日報」)。

ライジンガーがヤクルトのユニフォームを着ることになり、韓国プロ野球は‘日本プロ野球の傭兵供給所’という地位を免れなくなった。2002シーズン後のゲリー・レス、タイロン・ウッズをはじめ、ホセ・フェルナンデスクリフ・ブランボーなど韓国プロ野球で活躍した傭兵が次々と日本行きを選択した。
起亜はグライジンガーの日本行きに驚きを隠せなかった。 オ・ヒョンピョ起亜運営チーム長は「グライジンガー側に再契約条件を伝えたところ、あいまいな返事をしていたが、その後すぐにヤクルト移籍の報道があった」と語った。
問題は、現在の傭兵制度上、傭兵の日本行きを阻止できないところにある。1年契約でシーズン後のチーム選択権(韓国プロ野球は除外)は傭兵側が持っているうえ、年俸上限線(30万ドル)と再契約時の上昇率上限線(前年度年俸の25%以内)があるためだ。 年俸上限線を撤廃するといっても日本との‘マネーゲーム’で劣勢になるしかない。

メジャーと日本の関係にも似ているな。