吉田沙保里選手敗北

レスリングの吉田沙保里選手の連勝が119でストップ、という記事。
吉田選手のコメント。
「勝てると軽くいってしまったのが悪いと思う」
「返された技とはいえ、負けは負け。タックルで返されると、必ず相手に入った。返された自分が悪い」
相手のマルシー・バンデュセン選手(アメリカ)のコメント。
「この技(返し技)を何千回も練習していた」
スポーツ報知の記事。
「強すぎる日本には、微妙な技に対して以前から不利な判定が目立っていた」ということだ。まあそれもあるかもしれないが、そこを強調しすぎるのはバンデュセン選手と吉田選手に失礼な物言いになりかねないだろう。バンデュセン選手は返し技を狙っていたのである。返し技は下手をすれば認められないリスクを負う。119連勝中で、しかも国際大会無敗の、まさに無敵の女王である吉田選手打倒に全てをかけたのであろう。吉田選手が「勝てると軽くいった」というのも、スポーツの一つの一面であり、全てに全力を傾注するわけには行かない。明らかに格下の選手には「軽く行く」ことも当然必要である。相手は打倒吉田に全力を傾注する。無敵の女王は格下の選手に「軽く行く」。そこにドラマが生まれたのだ。
吉田選手のコメント。
「まだ北京がある。もっと練習しなければならないことがわかった。北京では絶対に優勝です」
進化した吉田選手が楽しみだ。
レスリングは全く興味はなかったが、少し関心が出てきた。吉田選手自体はジャンクスポーツでよく見ていたので、全く関心がないわけでもなかったが。