新たな設定

第一巻の付録に動力を組み込んでみた。床下機器が面倒くさいので、別の車両に付いていた動力を動かしただけだが。色を大糸線色に塗り替えようかと思っていたが、大糸線色の旧国と並べると、置き換え対象の買収国電という感じでそれはそれで悪くない。予備車兼事業用として残された車両と言う設定。クモハ14とクハ16(富士急7032ー7062)を大糸線色に塗り替えて、クモハ43ムードをば。実際には大糸線色のクモハ14は実在しないが。グリーンエキスプレスみたいなものだな。
この電鉄の沿革を考えてみる。昭和の初期に開業した面影橋鉄道か。ウィキペディアの記述を見てみよう(「週刊 昭和の「鉄道模型」をつくる - Wikipedia」)。

時代は昭和3.40年代で季節は春、夕方の「面影橋町」の駅周辺を舞台にしている。

面影橋
日本のどこかにある町で、名所として温泉のある「大山温泉」、ハイキングやボート観光のある「石舟ダム」、お参りや厄除けで有名な「鏡菩薩寺」等、観光地としても盛んである。尚、7月12日に夏祭り「面影祭」がある。
面影橋
面影橋町の中心に位置する1路線の市営電車の終点駅で、駅口には観光名所へ行く為のバス亭とタクシー乗り場がある。
野原交通(株)
面影橋町にある私営バス会社で、駅前に営業所兼車庫がある。

面影橋駅が「市営電車の終点駅」というのは合点がいかない。あくまでも私の主観でしかないのだが。私の偏見では「市営電車」というのは路面電車というイメージが強い。実際には玉野市営や倉敷市営があるので面影橋駅が「市営電車の終点駅」であってもまったくおかしくないのだが、「私営鉄道」の誤変換ではないのかな、という疑念が拭えない。というのは「私営電車」は普通の設定だが「市営電車」というのはかなりレアケースだからだ。あえてそのようなレアケースの鉄道にする必要があったのか、という気がする。
昭和30年代は元鶴見臨港鉄道の買収国電の払い下げ車1030型が主力車両として走っていた。それ以前は木造車が走っていたのだが、買収国電の導入により鋼体化が推進された。下回りは創業時の木造車の流用という設定か。同じ15m級なので、大きな改造がなく導入できたのが強み。鋼体化工事には当時地方鉄道で主流だったのが日車標準車体である。主要機器を流用して日本車両の車体に載せ換えるというもので、松本電気鉄道新潟交通岳南鉄道などで見られた。車体は見てくれがよくなるが、それだけの資金が導入できない場合は買収国電の車体を導入する、というケースもあったようだ。銚子電気鉄道熊本電気鉄道高松琴平電気鉄道東濃鉄道などで見られた。面影橋鉄道は後者のパターンか。昭和40年代に入ると新たな車両の導入時期を迎えるわけだが、資金に余裕のある鉄道は新造車両の導入だろうが、地方鉄道で好まれたのが、当時国鉄で廃車が本格化した17m級国電の払い下げである。弘南鉄道富士急行上毛電気鉄道などで見られた。大きさが手ごろであることと、部品が共通化されていたため保守上のメリットがあったことが大きいと思われる。
当鉄道でもそばを走る国鉄から導入して買収国電を淘汰した、という設定。大糸線色なので、大糸線を走っていた車両を払い下げられたことは丸バレで、番号もクモハ11447は北松本支区所属の車両なのだから、大糸線絡みの鉄道になってしまっているわけだが。大糸線にゆかりの深い鉄道と言えば池田鉄道(「池田鉄道 - Wikipedia」)がある。モデルは池田鉄道ということになる。池田鉄道をモデルにした面影橋鉄道の構想を考えてみよう。
しかしどれだけ架空鉄道を作れば気が済むのだろうな(笑)