橋下知事キレる

橋下知事はどうもその発言が好みではないので、NHKにキレた、という記事を見て「大人げない」と思っていたが、スポーツ報知のこの記事(「http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080210-OHT1T00080.htm」)を見て、少し橋下知事に同情してしまった。

雪に覆われた大阪で、その周囲だけ怒りの熱気が充満した。橋下知事によると、途中参加の要因は公務スケジュールの都合に加え、同時間帯に自身が出演する関西テレビ「ムハハnoたかじん」の放送があったから。「裏番組に出られるわけがない。民放なら常識ですよ」と語気を強めた。

 気乗りしない新知事に、NHKは「公務を切り上げてでも出ろ。(裏番組は)関係ない。公務外だ」と、尊大な態度で出演を迫ったという。東京から帰阪する新幹線にも、スタッフを同乗させるという徹底管理ぶり。おまけに、局に入っても「お疲れさまです」などの、あいさつの一つもなかったらしい。

 こういった伏線を経て「頭にきていた」橋下知事に、番組司会者は「30分の遅刻ですね」と悪者扱い。何とかせき止めていた感情が、大噴火したというわけだ。

要するにNHKアナの「遅刻」だけでいらついたわけではなく、伏線があった、ということなのだ。あの番組の瞬間だけ取り上げれば橋下知事が大人げないように見えるが。
それと「裏番組に出られるわけがない。民放なら常識ですよ」という知事の発言、いろいろ考えられるところだが、とりあえず保留。
追記
これはなかなか面白い考察(「http://news.ameba.jp/domestic/2008/02/10983.html」)。

NHK職員は数年間の地方局勤務を経た後に東京に戻るケースが多い。そんな時に地方でのNHKに対する好意ある取材対象者との関係を、他局の番組に出演経験を持つ高名な人物との関係においても持ち込み、「NHKに出してあげてるんだよ」という態度を取ってしまうと軋轢が生じる。
橋下氏に関しては、数多い民放の番組でレギュラー番組を持っていた売れっ子。今やトップ司会者としての地位を確立している漫才師・爆笑問題も所属する事務所にマネジメントを任せているだけに、引く手あまたの存在だった。そんな時に“天下のNHK様”的な態度を取ったのであれば、激怒するのも当然のことだろう。

橋下知事はもともとタレントとしての素地があったということか。そこをどう評価するのか、ということになるのだと思う。