日本国政府は中国によるチベット虐殺に抗議すべし(偉そうなので題名変更、笑)

個人の抗議活動も意味はあるだろうが、日本国政府は中国政府に対してチベットにおける虐殺行為についてやはり一言あるべきだろう(「http://www.tibethouse.jp/news_release/2008/080314_kashag.htm」)。

事態は緊急を要しており、各国政府、議会、国際社会は、中国がこれ以上の弾圧行為を行なうことなく平和的手段で事態の沈静化をはかるよう、中国政府指導部を説得する必要があります。(「 チベット亡命政府内閣(カシャック)による声明」)

日本が過去に中国に何をしたか、関係ない。南京大虐殺とか731部隊とか侵略戦争とかの過去の経緯と、今進行中の中国政府の弾圧は別問題だ。パレスチナもそうだろうが、オリンピックを開こうとしている世界有数の大国で、日本の隣国でもある中国による人権抑圧は今にはじまったことではないが、隣国として毅然たる態度で臨むべきであろう。
アメリカ合衆国のこの発言くらいは踏み込んでもいいだろう(「http://mainichi.jp/select/world/america/news/20080315k0000e030007000c.html」)。

マコーマック米国務省報道官は14日の記者会見で、中国チベット自治区で起きた大規模デモについて「中国政府に対し、チベット文化を尊重し、武力を使用しないよう要請した」と明らかにした。

私はせめてダライ・ラマ14世の言葉を噛みしめたい(「チベット民族平和蜂起49周年記念日におけるダライ・ラマ法王の声明 | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」)。

昨今のチベットでは、中国政府の見通しのあまさゆえに生まれる数知れない行為によって、自然環境が著しく破壊されています。中国の流入政策の結果、チベットに移住した非チベット人の数は何倍にも増加し、チベット人は、自国にいるにもかかわらず微々たる少数派へと減じています。さらには、チベット語チベットの文化や伝統などチベットの人々の本質やアイデンティティが徐々に消滅しています。小なるチベット人口が、大なる中国人口のなかへと吸収同化されているのです。チベットでは、弾圧が続いています。数えきれないほどの想像を絶する人権侵害、宗教の自由の否定、宗教的問題の政治問題化が増え続けています。これらはすべて、チベット人を人間として尊重する姿勢が中国政府に欠如していることに起因しています。そしてこれが主な国民感情となり、チベット人と中国人との間に差別を生んでいるのです。したがって、私は、そのような政策をただちに中止するよう中国政府に求める次第です。
チベットの人々が居住している地域は、自治権を持つ県、自治権を持つ国を指す「自治区」という名を与えられていますが、それは名ばかりで、実際にはチベット自治区には真の自治がありません。統治しているのは、地域情勢に通じていない人々、毛沢東が「中華思想」と呼んだものに突き動かされている人々なのです。結果として、この名目上の自治は、これに関わる民族になんら利益をもたらしていません。現実と調和しない不誠実な政策は、チベット、中国、それぞれの国民のみならず、中国国家の単一性と安定性に途方もない害を引き起こしています。中国政府にとって大切なことは、_小平が示したように、真の意味で「事実から真実をみつける」ことなのです。

少数民族問題に共通する問題である。