サマータイムは消費のセンターピンになり得るか

アルカイヤ氏は日の光をたっぷり浴びて健康になる、というのをサマータイム導入のメリットとして挙げる。睡眠障害気味の私にとってサマータイムが導入されれば、睡眠のリズムがこわれて健康を害するだろうということは容易に予測がつく。こういう人間ってどのくらいいるのだろうか。そこが知りたい。まあ少数派であれば、睡眠障害を持つ人々は多数派の健康と日本経済のために睡眠障害をこじらせて死ね、てことで、私も我慢せざるを得ないだろうな。しかし無視できない程度の数であれば、サマータイム導入によって「日本人が元気になり、それが消費マインドを盛り上げ、ひいては社会保障のコストも下がる。まさにボーリングの『センターピンが倒れ、それが次のピンを倒し、またその次のピンが倒れる』という景気好循環のスパイラル効果が見込めます」(前掲ジョン・R・アルカイヤ氏の記事)という見込みも外れることになる。
睡眠障害と残業の増加で日本人は疲弊し、それが消費マインドを引き下げ、ひいては社会保障のコストも下がる。まさにボーリングの「センターピンが倒れ、それが次のピンを倒し、またその次のピンが倒れる」という景気悪循環の負のスパイラルにはまりこまなければいいが。