監督交替

産経新聞の記事から。産経新聞の批判ばかりでは「偏向」と批判されるので(笑)。もっとも左巻きに偏向していることは否定しないけど。
「監督のクビをすげ替えれば済む問題か?」と題された本間普喜記者の記事(「http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090922-00000559-san-base」)。非常にいい記事だと個人的には思う。

 監督を交代させる理由は球団によってさまざまだ。多くは成績不振の責任だが、ロッテのようにコストが問題になることもある。また、ネームバリューのある監督を据えて、観客動員増を図るという狙いもあるだろう。
 しかし、安易に監督を代えてチームが変わるというものでもない。
 例えばオリックスは2001年に仰木監督勇退してから、毎年のように監督が代わっている。02年に就任した石毛監督は03年シーズン序盤で解任。03年途中からはレオン監督が引き継ぎ、04年に就任した伊原監督は1年限りで退団。近鉄と合併した05年は仰木監督が復帰したが、体調が悪く1年限りで退任。中村監督が06年から指揮を執ったが、成績不振でコリンズ監督に交代。そのコリンズ監督は08年途中に辞任、大石監督となった。
 実に9年間でのべ8人もの監督が入れ替わっている。この間の成績はというと4、6、6、6、4、5、6位…。昨年はシーズン途中から指揮を執った大石監督が2位に入る健闘を見せたが、今季は再び最下位に低迷している。
 チーム内からは「今年はローズ、カブレラと主力野手にけが人が続出したのが低迷の原因。監督一人に責任を押しつけるのは酷」と同情の声も上がる。また「こうコロコロと監督が代わっては、長期的なチーム作りは望めない」という批判も強い。“石の上にも三年”ではないが、やはり、最低でも3年ぐらいは我慢すべきではないか。
 楽天・野村監督は就任4年目にして球団史上初のクライマックスシリーズ進出マジックを点灯させたが、それでも今季限りでの退団が濃厚だという。本人にしてみれば「さあこれからというときに…」という思いだろう。結果がすべてのプロの世界とはいえ、チームの低迷は複合的な原因で起こる。安易に監督のクビをすげ替えれば済むという問題ではない。

阪神真弓明信監督の「支持率」なる怪しげな「データ」を出して真弓監督交替を煽ってきたどこかのスポーツ新聞にも見習ってほしい記事である(「http://www.sanspo.com/baseball/news/090612/bsb0906120502010-n2.htm」)。