『伏敵編』

今、モンゴル戦争(いわゆる元寇)の論文を執筆するために史料集めを始めた。いや、『伏敵編』、便利。某雑誌で某研究者がモンゴル戦争の話を書いていて、というか、編集部によるインタビュー記事だが、そこで出典を『伏敵編』としていて、それがかなり不可解だった。というのは『伏敵編』は明治時代に出版された書物で、私のバイト先の大学でも貴重書として、一般には閲覧できない状態にある。私はそこの教職員という肩書きなので、それを閲覧することはできるが、制約が大きくて非常に不便だった。だからそんなものをなぜ出典として挙げるのか、と不審に思っていたわけだが、今回使っていてよく分かった。
これは一昨年に古書店で見つけて数万円で入手したもの。だから使いたい放題。ただ安かっただけあって状態は今一つ思わしくなく、油断すれば崩壊しそう。しかし便利だ。見たい史料が家にいながらにしてみられる。