阪神6ー2オリックス

6月4日の試合を見に行った。私は疫病神と化しているので、また敗けるかと覚悟したが、勝った。
ヒットエンドランが非常に決まっていた。序盤ではあまりにもタイムリーが出ない状況だったのだが。ヒットエンドランは失敗すればベンチの責任になる。だから重圧を解き放つ一つのポイントになったのだろう。
7回裏の藤川俊介選手の盗塁。記録されなかったが、私は個人的には点差が開いた盗塁を認めない、というのはおかしいと思う。今回の場合、5点差開いていての盗塁。そこで盗塁をせずに5点差のまま次の回に入って、その回に6点取られたらどうするのだろう。現にオリックス阪神戦で1イニング6点を取られている。何点という基準を決めないまま暗黙の了解で盗塁を記録しない、というのは、どうなのだろうか。岡田彰布監督がいらつくのは分かるけど。
追記
広澤克己氏のブログでは「威嚇」と書いていた(「2010年06月05日のブログ|広澤克実オフィシャルブログ「トラさんのちょっと虎話」Powered by Ameba」)。7回に勝負を諦めるわけがない、とも。そうだろうな、と思う。

オリックス岡田監督が、藤川の走塁に激高したって書いてたが、もし本当ならそれは、阪神を威嚇する目的で、決して7回で試合を諦めていたとは思えないよ。

その岡田監督の「威嚇」に城島健司捕手が答えた。

何かある? みなさんに話すようなプレーじゃないし、何かありますか。普通、走るじゃないですか。(前日)岡田さんが言っていたのは、勝っているチームが負けているチームに対してすることでしょう。勝っているチームが譲る塁はみんな行くでしょう。メジャーだろうが日本だろうが当然行きますよ。みなさんが過剰に反応しているだけですよ。やっている選手は特に何もないです。特別何かありますか?

これについては「必死の思いが生んだ全力プレーだったことを強調」(スポーツ報知)「色めき立つ周囲に驚きの表情すら浮かべながら、自身の正当性を強調」(デイリースポーツ)「城島にとってこの日の走塁はあくまで常識の範ちゅうだったことだけは確か」(サンケイスポーツ)と城島捕手側に意趣がないことを強調しているし、広澤氏も「7回5点差は今のプロ野球では、十分ひっくり返せる点差だから、攻撃側が盗塁を狙っても何も不思議は無い」と書いていて、広澤氏の論は正論だとは思うが、城島捕手の「盗塁」はおそらく意趣返しだろうと思う。だからこそ余計に岡田監督は「また、やってしもたな。もう笑われるよ!!野球が変わってしもてるわ。あんなん野球ちゃう。」と不快感をあらわにしたのだと思う。そもそも「一塁ベース上で、山脇三塁ベースコーチに向かいオーバーアクションで「走っていいか?」というジェスチャーを繰り返した」のであって、これも挑発であろう。
個人的な意見としては、これでこそ城島捕手と思ったものだ。