阪急2300系

2000系を無理やり2300系にするが、できる限り改造はしたくないし、中間車が無駄になるのも避けたい、という、極めて都合のいいプロジェクト。
4セット買えば2303−2353+2304−2354の4両編成が出来て、1960年代の急行や普通に、時には代走で特急運用に活躍した最初期の2300系ができるが、中間車4両が全く無駄になる。中間車4両をフルに使おうとすれば、2300系8両編成になる。該当するのは2321〜2372、2323〜2374、2325〜2376の三編成。一つ問題がある。阪急の2300系や2800系は回生制動車のため、離線対策としてパンタが二台ついているのだが、それを各電動車に2台ずつつける、という、神戸線と同じことをしようとして、結局必要なし、という結論になった。
3両編成は2311−2331−2361がトップ編成で、2320−2340−2370の編成まで作られたが、2311編成を例にとると、2311と2331にパンタを2台ずつ搭載すると、パンタの距離が近すぎてよくない、という理由で、当初は2361に2台パンタを載せていた。この方式は2800系にも踏襲されている。つまり2811−2831−2861のうち、両端の先頭車にそれぞれ2台ずつのせていて、2861のパンタで2831に給電していたのである。しかしなぜか2331や2831にはパンタ台だけ搭載されている。これが面倒くさい、と思っていたのだ。
4両編成は2321−2381−2341−2371にはじまる6編成が存在した。2321編成を例にとると、2321と2341の間には距離がある。そこで2341〜2343まではパンタが搭載されていたという。しかし必要がないことが分かって2341や2861のパンタも撤去されたのだという。しかし2344の写真をみるとパンタ台がない。おそらく2343までのパンタが必要なしと判定された段階で作られた2344以降の編成に含まれる2344・2345・2346の3両にはパンタ台がそもそも搭載されなかった、ということが考えられる。端っこの写真なので、なんとも言えないのだが、明らかにパンタ台があるべき場所にパンタ台はみえない。
この推定が正しいとすると、2325Fの編成、つまり2325−2395−2345−2376+2326−2396−2346−2376の8両編成は、鉄コレで京都線用の2300系がほしくて、なるべく手をかけないで、中間車を無駄にしたくない、というさまざまな要望に応えられるものなのだ。
一つだけ。2391と2341(もちろん92以降も)の間は幅広の貫通路ではなく、扉のついた狭い貫通路なので注意。そこは連結面なので気にしないことにした。
追記
パンタ台のことだが、2363の写真を確認したところ、2363は落成当初はパンタがあったが、撤去された車両だが、パンタのあとはきれいさっぱり撤去されていて、パンタ台も残っていない。2341〜2343も同じことがいえないだろうか。つまり撤去後はきれいさっぱり撤去されていた蓋然性が高い。
またまた追記
2050の連結面のランボードは2350には見えない。神宝線の仕様と思われる。これをどうするか、という問題がある。