見ぃつけた。あなたの壊し方

タイトルと内容は関係ありません。ドラマの宣伝で見かけて、何か気に入った。
私がそもそもグラディエーターneoairwolf大先生を知ったのは、JIM氏のコメントではなく、渡邊大門氏を通じてである。渡邊氏と上里隆史氏は友人であるようで、渡邊氏のツイッターから上里氏のツイッターを拝読し、上里氏のツイッターを通じてグラディエーター大先生を知ったのである。
氏は他人の史料読解力を云々するほどに史料読解力があるのであるから、このブログの史料の誤読を指摘して止めを刺せばいいと思うし、「グラディエーターを見るつもりで楽しんでいただければ」とグラディエーターを気取っているのだから、止めを刺すのが自然だと思うし、またその機会をわざわざ提供しているんだから、やっちゃえばいいのに、「挑発」とこちらの意図を曲解している。http://blog.livedoor.jp/neoairwolf/archives/21759600.html
本当は史料が読めないのに、他人を「古文が読めない」呼ばわりしている人に「間違いがあるから指摘してみろ」と言えば挑発になるだろうが、まさか史料が読めないグラディエーター大先生ではあるまい。指摘して「グラディエーターを見るつもりで楽しんで」いる人々の期待に添う絶好の機会だと思うのだが。もしかして挑発と思えるのは、史料が読めないのに、他人に「高校からやり直したまえ」と虚勢を張っているからだと思っている、と邪推されるのも不本意だ。
そこでグラディエーターにさらなる華を添えようと、今回用意させていただくのは、渡邊大門氏の『奪われた三種の神器』(講談社現代新書2022、2009年刊行)だ。匿名ブロガーでapemanの金魚の糞(便衣兵は褒めすぎ)Wallersteinみたいなチンケな野郎ではなく、堂々たる歴史家だ。
氏はその著98ページにおいて次のように述べる。
三宝満済のように、満祐の決断を『短慮』であり、残りの二カ国で奉公すべきであったと言う者もいた」
満済准后日記』の応永三十四年十月二十七日条のことだと思われるので、挙げておこう。
「此事(赤松満祐の播磨への下国)申入處ニ、短慮之由被仰了。今二ヶ国備前美作被残之了。以彼二ヶ国致奉公堪忍スヘキ處、短慮無正體由仰也。」
さて渡邊大門氏の解釈の間違いと正しい解釈をしようと思ったのだが、グラディエーター大先生に「高校からやり直したまえ」とお叱りを頂戴したので、謹んでここはグラディエーター大先生にその機会を献上しよう。
明日から合戦なんで忙しくなるからよろしく!