中世史

中世史。北条氏と足利氏を軸に覚える。北条氏は最低限泰時と時宗でいい。時政と義時を入れれば万全だ。足利氏は尊氏・義満・義政・義昭とその関連事項。鎌倉幕府の将軍は源頼朝と実朝。
社会経済史が難しい。惣村・座・馬借・寄合など「発展する民衆の暮らし」みたいなテーマをやらなければならない。実際は室町時代は小氷期にあたっていて、かなり生産力が低下していたのだが。
文化史は北山文化と東山文化を軽くおさえる程度。むしろ難関は戦国大名だ。アカデミズムの歴史学研究では空白の分野だが、郷土史家や歴史愛好家はいろいろなことをいう。中学の社会の教師も大半は歴史愛好家レベルなので、適当なことをいろいろ出題してくれる。戦国時代は史料の残存状況が思わしくなく、研究が進まないのだ。ちなみに近年では「戦国大名」に代えて「戦国期守護」という言い方がなされていたりする。我々が考えるよりも室町幕府の規制力は大きかった、というわけだ。むしろ足利義澄とその子孫から成る室町幕府と、東国における足利持氏系の古河公方、西国における足利義稙系が対立した、というのが戦国時代だ、と私は考えている。
話はそれたが、長篠の戦いとか桶狭間の戦いとか姉川の戦いとかの場所を一々答えさせる問題が出たことがあって、びっくりしたことがある。「信長の野望」攻略科目か。それこそ重箱の隅をつつく問題だ。たとえば壇ノ浦と桶狭間を聞くのであればわかる。源平合戦の流れ、そして織田信長の出身地にもかかわる問題だからだ。しかし桶狭間の戦い長篠の戦いと一緒の問題で聞くなよ。
時々そういうアホな問題が出るので「覚えなければ」とパニクるのだが。アホ問題とまともな問題を峻別する必要がある。それは塾講師の役目だ。