夏期講習

夏期講習の季節。前にバイトしていて、つぶれた塾では「好きなことができる夏休み」。意味が分からん。
夏期講習というのは外部生を受け入れる。しかしあれは営業サイドにとってのみプラス。教務サイドにはメリットなし。
夏休みだけ行こうという、さぼりがいるのだ。私だ。私の場合は中学時代最後の冬休み講習だから無意味なこと限りなし。夏休みだけ来ても、塾は学校とは比べ物にならないくらい進んでいる。いきなり来ても分かる可能性はない。一ヶ月で分かるようになる、というのも甘い幻想。一ヶ月というのはかなり少ない。
教務サイドから見ても、いきなり習熟度がかなり異なる生徒が入ってくるのは面倒だ。基本的に塾では一番できる生徒に合わせる。しかしいきなり最低限のこともわかっていない生徒が入ってくると、フォローが大変だ。もちろん今までいる生徒にとっても授業の進度が鈍るのはいいことはない。
メリットがあるのは営業サイド。とりあえず来てみるか、というノリの生徒が、教務サイドの努力で内部生になるかもしれない。というか、それを狙っているのだ。だから教務サイドとしては外部生には気を使う。とにかくそいつを引きずり込まなければならないからだ。
ちなみに今の塾には夏期講習はない。外部生を入れずに授業時間だけを大幅に増加する夏期特訓になる。教務サイドとしてはその方がありがたい。