耳に激痛

ひこばえ通信のバックナンバーを見直してみた。今までわが家にも来ていたのだが、無視していた(汗)。
五月号で目を引いた記事(「ひこばえ通信」)。
この記事は耳に痛い。例えば次の部分。

日本は中でも世界の食料輸入の一割を独占(人口は2%)的に輸入していて、貧乏でお金がないけれど食べものを買わなければ生きていけない人々にとっては大迷惑な国になっています

そんなに大食漢でもないが、小食でもない。でなければこんなに太らない。体脂肪率が高くならない。医者から注意されない。健康ならばまだいいと思う。私は大迷惑なうえに自分でも自分の首を絞めているのだ。

生産地から離れていると、見た目がきれいでないと日本の商社は輸入してくれません。生産者は仕方がなく、農薬や化学肥料を使用します。これは消費者に取って危険であるだけでなく、農薬を散布する生産者への被害も出ていて、多数の人々が世界で命を落としている現状もあります。また遠くから輸入することが栄養分の低下、食べもののうまみの消失も意味します。メーカーは結局、味の素系のうまみ調味料や添加物を使用してしまうのです。

見た目、ねえ。これは岩波新書の『エビと日本人』でも指摘されていた。ヒゲがとれるだけで商品価値が下がるらしい。
よくあるのが、日本が買えば途上国の人々ももうかっていいじゃないか、という意見。

途上国の農民は儲かって、世界の農村が儲かっていればそれでもまだいいじゃないか、と言われるかもしれません。でも実際は利益率が一番大きいのは、中間に位置する日本の大手商社やスーパーでこれは日本の生産者も同じですが、世界の農民は儲からない構造になっているんです。

これについては少しばかり説明が必要だろう。例えば従来のマルクス・レーニン主義でもこれは今一つ説明できない。これを説明するために、途上国の立場に立ったマルクス主義として登場してきたのが従属理論であり、それをベースにした世界システム論である。中核地域と周辺地域のひずみの問題を考えなければならない。それともう一つ、日本のODAの問題点もこれが関係してくる。今や世界有数の経済大国になろうとしている中国にODAを投入しているのはどう考えてもおかしく、早々に打ち切るべきだと思うのだが、それができないのも、少しは関係がある。
この話はいずれひまな時にでも。
さあ、金曜日は大分県メガマックを食べに行こう(意味不明)。