夏休みの宿題

私は夏休みの宿題踏み倒しの常習犯だった。だから子どもが宿題を踏み倒す手口は熟知している。子どもの宿題踏み倒しを絶対に許さない方法も知っている。要は教師の執念なのだ。宿題をさぼる癖が付いている子どもは目の前でやらせること。これに限る。目を離すとその瞬間やらなくなる。見ている間しかやらないのだ。夏休みが終わると運動会が始まる。運動会の準備が始まれば、宿題どころではなくなる。子どもはここに目をつけている。居残りででも、運動会の練習を休ませてでも宿題をやらせる、という決意で臨めば、宿題の踏み倒しは避けられる。問題はそこまでして宿題を終わらせる意義があるかどうかだろう。
で、生徒に聞いてみた。一部の学校ではそこまでやらせているようだ。へぇ、厳しいな。
塾では宿題をさぼらせるとその生徒のためにならないし、教室全体が「宿題踏み倒せる」という雰囲気になるので、何が何でも宿題を終わらせるのが鉄則。私はほとんど宿題を出さないので、できることだが。