弘南鉄道風?

最近「昭和の鉄道模型をつくる」レイアウト上にはもっぱら弘南鉄道が走っている。くすんだ色が昭和の街並みによく合うので最近出番が多い。というよりも長電2000を追い出して占拠している。
こうな鉄コレのモハ1121とクハ1611。モハ11形は20から22の3両。クハ16は10から14の5両。あとはサハ17があったが後にクハ17に改造された。払い下げ国電グループは弘南線に入線したが東急からの転入車によって大鰐線に転属、ということらしい。
モハ11形は一両ごとに姿が違ったようで、モハ1120(クモハ11124)は旧モハ30系で、ホビダスで売られていたクモハ12と同じような窓配置である。残るモハ1121(旧クモハ11409)とモハ1122(モハ50058→西武モハ328)は旧モハ50系で、鉄コレのクモハ12のタイプである。鉄コレ弘南のプロトタイプになったモハ1121は普通屋根で残るモハ1122は張り上げ屋根。これはモハ1122が西武を経由して弘南鉄道にやってきたことに関係がある。
クハ16形はクハ1610(旧クハ16222)がやはりモハ30系のもので、窓配置はGMやホビダスのクモハ12と同じタイプ。クハ1611(旧クハ16528)は鉄コレのプロトタイプなのだが、実際のクハ1611はベンチレーターが一個欠けている。これはかつてクロハだった時の名残。クハ1612(クハ65003→西武クハ1319)はベンチレーターがガーランド形ベンチレーターで他の車両のグローブ形ベンチレーターとはかなり印象が異なる。これも西部を経由した車両ならでは。クハ1613(旧クハ16548)はベンチレーターの欠けもなく、一番鉄コレに近いタイプ。クハ1614(旧クハ16449)も同じような姿。他の車両は旧弘前電鉄の路線から合併によって弘南鉄道の路線となった大鰐線に転属したが、クハ1614はそのまま弘南線に残った。
鉄コレの弘南鉄道はナンバーミスがあり、モハ1121がモハ1211と印刷されている。これは困ったものだ。まあいいけど。
他に弘南鉄道大鰐線には琴電62に似たモハ105や富士急モ1に似たモハ106などがある。これらを上半分を西武ベージュ、下半分を阪急マルーンに塗り分ければ弘南鉄道風の車両がそろうことになる。