未知論証

未知論証について。ますはウィキペディアより。

未知論証(ad ignorantiam)

A「B氏はC氏をこの事件の犯人だと推理しているようだが、そんな証拠はない。C氏はきっと犯人ではない」

Aの発言は、「XがYでない事は誰にも証明出来ない。故にXはYである」という形式の推論で、これは未知論証という。「結論できない」という前提から「結論」を推論しているので、前提と結論が矛盾する。

うーむ、少し例がずれているような気がする。「証拠がない」という前提から「きっと犯人ではない」というのはそれほどひどい誤謬だとも思えないのだが。やはり私が論理的な思考ができていないからなのか?
「XがYでない事は誰にも証明出来ない。故にXはYである」というのであれば、例えば「神が存在しないことは誰にも証明できない。故に神は存在する」という方がぴったり来るような気がするのだが。未知の前提(「神が存在しないことは証明できない」)から結論(「神は存在する」)を推論するのはどう考えてもおかしい、というのはわかる。「○○でないことは証明できない」からと言って「○○である」とは言えない、というように単純化すればより分かりやすいか。多分ずれてはいない、と思うのだが。