モ1031とモ1032

「昭和の鉄道模型をつくる」の第1巻の付録であるフリー型電車モ1031は、トミーテックの鉄コレの第1弾のフリー1031の色違いである。鉄コレ版のモ1031が小豆色とベージュの塗り分けで、「昭和の鉄道模型をつくる」版が茶色一色なので、どう考えても「昭和の鉄道模型をつくる」が旧色、鉄コレが新色ということになるだろう。台車を何にするか、だが、用意されている台車はブリル型か日車型かボールドウィン型である。「昭和の鉄道模型をつくる」では一番がっしりしている観のある日車型イコライザー台車を推薦してあったが、私はあえてブリルを選択した。今度の架空鉄道のプロトタイプに選んだのが池田鉄道で、池田鉄道が開業時に用意した車両がブリル台車をはいていたので、その電車の鋼体化に旧鶴見臨港鉄道の車体を使った、という設定にしたので、都合がいい。一応旧色と新色の二両用意したが、新色が予備車、茶色一色が機関車代用兼予備車。モ1031が二両あるのも何なので、新色の方をモ1030にでもするか。
もう一両モ1032を増備した。以前から箱の片隅に転がっていたもので、モ1031新色導入を機会に導入。こちらは日本鉄道自動車工業製の車両。日本鉄道自動車工業は地方鉄道用に小型の車両を製造していた。近江鉄道クハ21や北陸鉄道1000がある。近江鉄道クハ21型は二両が上田丸子鉄道に移り、モハ2321とモハ2322とになった。後にモハ2321は銚子電気鉄道に譲渡され、デハ501となった。当鉄道では同型の車体を使って木造小型車両を鋼体化した、という設定だが、どの車両を鋼体化したのか、ということと、使い道を何にするのかである。おそらく荷物電車代用兼機関車代用だろう。輸送力が小さい割にモーター出力が大きく、消費電力が大きいことが銚子電鉄では嫌われたようだから。