阪急810系最末期の編成

書斎ゴミ部屋の書籍の山紙くずの山からカラーブックス『日本の私鉄3阪急』(保育社、1984年7月刊)が出てきた。1985年に810系は全敗されているので、810系の最末期の編成が載っている。
1984年段階では4編成、内訳は今津線用の6両編成が2本、伊丹線用の4両編成が2本となっている。

814−864−815−865−816−866
817−867−818−868−819−869
810−860−811−861
820−870−821−871

全て一応運転台がある制御車だが、真ん中に入っている車両は全て運転台が撤去されて中間車化されていることに注意。従って鉄コレで二両編成を楽しもうとする場合、例えば814Fをモデルにすると、814−864とすると実際の編成の短縮とはならない。814Fをモデル化したければ、814−866としなければならない。鉄コレのプロトタイプは814〜817なので、814Fをプロトタイプにするのが正しそうだが、台車の問題で810Fにすることも考えられる。鉄コレが履いている台車はゲルリッツ式のFS103なので、動力車の台車枠がない。改造でもできるが、簡単な解決法としてイコライザー式のKS33Lを履いている810〜813の編成にするという手もある。この場合は形状が似ている気がするDT10で代用することとなる。とすれば伊丹線用の810Fがいいプロトタイプとなる。その場合810−860とするのか、810−861とするのか、という悩みになる。ちなみにこの4両は車体寸法が違う旨、ウィキペディアに記載があるが、他の書籍には出ていないので、それほど大きな違いではないだろう。
ちなみに818以降の車両は屋根上のベンチレーター(通風機)の配列がかなり異なるので、改造に大掛かりな手間がかかる。こだわらなければ別に良い話だが、こだわる場合には注意したい。
1985年3月3日の810系の最終列車に充当されたのは820−870−815−865−821−871という編成だったようで、1984年7月段階から少し編成の組み換えがあったようだ。伊丹線からの撤退に伴い、820Fが今津線に転属し、814Fから815−865を抜き出して820Fに挿入したのだろう。