京福電鉄風に作る

「昭和の鉄道模型をつくる」にあまり手を加えずに京福電鉄風にしてみる。
京福電鉄風のレイアウトは『モデルアート』誌特別増刊でも取り上げられている。そこで述べられていることに、「極々普通の風景の中を走る中小私鉄という風情が多い」ために「誰が見ても京福電鉄というレイアウトが作り辛い」とある。京福電鉄をこの二十年強使い続けている私の印象も同じである。いかにも京都、という風景は少ない。これは一つには「いかにも京都」という町屋が並ぶ地域を走らず、京福が走るのは比較的最近になって開発が進んできたところである、というのも大きいだろう。
件のレイアウトでは併用軌道区間を取り入れているが、実際には京福路面電車区間蚕ノ社太秦天神川〜山ノ内〜三条口である。山ノ内付近は道路も狭く、京都らしい町屋も少しあって、ここならば比較的京福らしい雰囲気が出せるな、と思うが、併用軌道を作るのは難しい。私の技量では到底不可能である。トミックスから路面区間を作る製品も出ているが、これを道路と組み合わせるのはとても無理、というわけで却下。
全線専用軌道だが、いかにも京福らしい、と言えばやはり北野線の桜のトンネル。というわけで、桜のトンネルを再現するべく桜を大量に買い込んでおいた。それを12月30日にレイアウトに設置する。とりあえずずらっと桜を並べるだけでそれなりに見えてくるだろう。あとは適当にまとめる。
ただモデモの京福電鉄はモボ101といい、発売予定のモボ621といい、90年代以降。特にモボ101は附属のステッカーでは21世紀に入ってからの姿しか出来ない。モボ121を熱望する。あとモボ101の非冷房とか、モボ501とかがあればいいけど、多分無理だろうな。それよりも27・28が出そうな気がする。
日本橋に行って公園の材料とフェンスとか菜の花畑とか小物を買ってきた。レイアウトに完成なし、という言葉を噛みしめながら仕上げを楽しみたいと思う。