トミックスの24系25型セット

懐かしいブルトレブーム。そのころをイメージしたトミックスの24系25型セットが再販される由。
まあ買わないだろうが、ただ今さらながら残念に思うのは、セットに含まれるオシ24が銀帯であること。ブルトレブーム華やかなりしころのオシ24は確か白帯だったはずで、もともとは24系24型から転用されていて、わざわざ銀帯に変更しなかっただけなのだが、それが食堂車の目印ともなっていて、「何かかっこええ」と思っていたものだ。従って国鉄時代のブルトレ全盛期を再現したいのであれば、オシ24はできれば白帯で出してほしかった。白帯は単品で出るが、銀帯のオシ24があるのに、わざわざ買わなくてはならない、というのが痛い。あるいはセットには食堂車を含まずに、オロネ25を含んだ基本編成としておいて、単品で食堂車を発売するとか。
あと電源車のカニ24だが、セットに含まれるのは0番台。私の好みから言えば0番台なのだが、これもなぜかブルトレブーム華やかなりし頃のブルトレの花形の中の花形といえば100番台でそろえられた東京発九州行きの「はやぶさ」「あさかぜ1・4号」「富士」、そして山陰行きの「出雲1・4号」だったのだ。カニ24には0番台もあったが、車体の長さが少し長めの100番台の方が、ブルトレブームの雰囲気がより出るような気がする。まあ私の個人的な好みはカニ24は0番台なのだが。
ただ私は関西育ちなので、東京ー九州間の花形のブルトレを見ることはなかった。まして乗ることはなかった。始めてみたのが台風で遅れた「はやぶさ」を見た1980年。乗ったのは14系14型の「さくら」で、EF66に牽引機が替わった直後の1985年3月、念願の「はやぶさ」に乗ったのがバイトで貯めた金をはたいて乗った1987年。このときはオロネ25に乗ってみた。オロネ25に乗ったのはこれが最初で最後。その後「はやぶさ」には「ソロ」が連結されるようになり、「別にソロでいい」ということになった。寝てしまえばオロネ25もソロも変わらない。その後何回か乗っているが、時期が下るほどに車体も疲れが見え始め、輝きが失われていったような気がする。ブルトレが輝いていたのは1970年代末で、特に1988年に「北斗星」が登場以降は九州ブルトレは色あせた感じがしてしまう。