日刊ゲンダイを結果論からみる

vanakoralさん経由(「http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20100530」)で「日刊ゲンダイ」の記事を(「http://gendai.net/articles/view/syakai/124200」)

社民党が連立から離脱するかどうかは、民主党政権にとって根幹の問題ではありません。根っこと関係ない、枝が一本切れたようなもの。政局になるような話ではありません。むしろ、福島党首の主張をのんでアイマイ路線で行っていた方が深い傷になった。ずっと普天間問題で足を引っ張られ、後ろから鉄砲玉が飛んでくるような事態が続けば、政権運営は前進しません。鳩山首相は踏ん切りをつけるときだったし、つけてよかったのです。それは民主党小沢幹事長の方針でもあると思います。小沢氏は、細川連立政権で旧社会党に足を引っ張られて、政権を失った。それがトラウマになっている。昨年、政権維持の数合わせのために社民党と組んだものの、決定的なトラブルメーカーになる前に手を切ろうと考えてきたはずです」(政治評論家・浅川博忠氏)

民主党政権にとって根幹の問題ではありません」いや、鳩山政権の致命傷になったようですが。
民主党小沢幹事長の方針でもあると思います」いや、社民党を切ったのが小沢氏にとっては許容できなかったようですが。下の記事参照。
読売新聞の記事(「http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100602-OYT1T01221.htm?from=main1」)。

参院が止まれば、法案が1本も通らなくなる。政権運営なんて、できないんだよ」
小沢は、社民党の連立政権離脱の影響を、丁寧に説明した。小沢からの事実上の最後通牒(つうちょう)だった。

小沢が「政府の仕事」として介入を避けてきた普天間問題に口を出したのは、社民党との連立瓦解は、小沢の参院選戦略や国会運営を根幹から揺るがすと分かっていたからだ。小沢周辺は「鳩山は自覚もないままに、小沢の許容範囲を超えてしまった」と振り返る。

素人目で考えても、社民党が連立離脱をすれば、政権運営がぎりぎりになり、参院選で敗北すれば、安倍晋三元総理のように行き詰まるのは見えていたわけで。
もう一つ(「http://gendai.net/articles/view/syakai/124200」)。

政治ジャーナリストの山村明義氏が言う。
「党首の暴走を食い止められず、社民党内部も困っているのが本当のところでしょう。福島党首は7月の参院選が改選。自分の選挙が迫っているから、この普天間問題ではとにかく露出を増やし、目立とうとしてきた。その行き過ぎたパフォーマンスに、党内からは“このままではマズい、抑え役はいないのか”という声が出ていたほどです。それというのも、社民党内で政権離脱派は少数。幹部たちは妥協の道を探ってきた。与党に入っているからには、ある程度のガマンは必要だし、少数政党なのだから、なおさらだと考えている。しかし、自分の道を突き進む福島党首にその声は届かなかったわけです」

実際は重野安正幹事長も又市征次副党首も結局は福島瑞穂党首の決断を支持せざるを得なかった。最後まで粘ったのが辻元清美国交副大臣で。小沢一郎前幹事長に社民党も取り込まれていたのだろう。小沢前幹事長が福島党首に電話した後、社民党が離脱で一気にまとまったのはそれを裏付ける。
この記事では外しまくった「ゲンダイ」。だからか鳩山総理退陣後は少しキレている(「http://gendai.net/articles/view/syakai/124272」)。

前日まで続投に意欲を見せていた鳩山首相が一夜明けて、辞任を決めた背景は何なのか。ポスト鳩山は誰になり、今後の民主党はどうなるのか。自民党と同じく、クビのスゲ替えで、参院選を乗り切ろうとする民主党には国民の失望が広がっている。

そら「福島党首がいなくなることで、鳩山政権は逆にスッキリしそうだ。」とまで書いて大恥を晒したわけだから、辞任に反発するのはよく分かるけど、そもそも見る目がなさ過ぎではないか?と思ってしまう。まずはゲンダイの評論家及び政局を見る目のなさを自ら真摯に反省する方がゲンダイにとっては生産的だろう(嘲)←これを入れておきました。指摘多謝。