小塩荘帳写
九条家文書にある「小塩荘帳写」。もちろん「戦国IXA」関係企画。私の本拠と所領は小塩荘関係の土地から名前をとっている。九条家領小塩荘の大永二(一五二二
)年の現況が分かる史料である。当時九条稙通は十六歳で正二位権中納言。この年の年末に権大納言に昇進している。まだ父の九条尚経は健在であったはずだ。舞台はここから四十年近くを経た時期だろうから、小塩荘はほとんど消滅していたと思われる。
一つ留意しておかなければならないのは、小塩荘は散在型荘園なのでここに示されている地名が全て小塩荘に含まれるわけではない。小塩荘はその地名の中に含まれる耕地の一部の得分を指す。
(原表紙外題)
大永弐 壬午 山城国小塩庄帳
(内表紙表書)
草田 給田一しき(色)方少々除之
大永弐 壬午 年山城国小塩庄帳
上 二帖之内 二郎太郎しきし(職事)分
(内表紙見返書)
はゝ おくかいせ かいてん 井の内
かミ里 今里 かミ植野 かいて
ひしかわ し水 ふるかわ おちあひ さとあかゐ
かわら ひつめ 水足 よと むかひと申
さあ、どこまで続くかな。いっぱいこういう連載の史料紹介をしてことごとく短期間で抛擲しているからな。