無題

一時間かけて書いた琉球宛の足利義教御内書に関する考察が消えた。とりあえず要点だけ。「御内書引付」にあるから御内書、という思考停止をやめよう、ということ。これを御内書に分類した時期の室町幕府自体が琉球との交渉を行わなくなって久しく、参考として贈答の用向きの文書を一まとめにした、と考えるべき。御内書自体の再定義も含め、御内書そのものを再考しようと考えている。御内書そのものの安易な定義が、日琉関係に予断をもたらし、ひいてはその正確な理解を妨げていると考えている。
もう一つ、室町幕府と北海道だが、下国氏とのやり取りももちろん御内書。ただ下国氏は室町幕府の内部と意識されている。そこが琉球との最大の違い。
御内書の整理はいろいろ出てくるのではないか、という予感。