三好長慶(極)入手記念更新

画像は三好長慶(極)。

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6万4000銅銭で入手。スキルが「日本の副王」ですべての指揮統率がAというカード。欲しかったのは性能ではなく、九条稙通の娘婿の兄。娘婿の十河一存は序カードで使い物にならない。長慶は上でもあって、使えなくもないが、やはり上カード。
足利義輝政権に関する研究は、佐藤進一氏や今谷明氏の、室町幕府が衰退して行く過程である、と捉える見方をどのように克服していくか、というのが課題である、というのが現状であろう。佐藤氏は応仁の乱以降の室町幕府を衰退過程とし、今谷氏は明応の政変を画期として、足利将軍家から細川政元細川京兆家による京兆専制ととらえ、細川晴元を追放し、実権を掌握した三好長慶による三好政権が成立した、とする。三好長慶による幕政の掌握の事実を宣教師が「日本の副王」と呼称したのが、三好長慶(極)の保持スキルの名称の由来であろう。
しかし戦国期に至っても足利将軍家武家儀礼の頂点に立ち続けたことは、古くは1972年の石母田正戦国大名足利将軍家を頂点とする礼の秩序に組み込まれてはじめて地域権力として存立できることをを指摘し、また二木謙一氏が一字拝領などの研究を通じて足利将軍家の権威が戦国期においても頂点に立っていたことを明らかにした。
1980年代後半以降は、戦国期を足利将軍家の衰退過程とする見方をどのように克服するのか、ということに研究の動向が移る。一つは室町幕府の独自の権力機構を分析する方向性である。特に史料が多く残っている足利義晴政権期を中心に御内書や奉行人奉書の分析が進められ、足利将軍家が単なる傀儡ではなく、政権担当能力を有していたこと、あるいは将軍家の分裂(足利義稙足利義澄)が戦国期の対立軸を形成するという見方など、足利将軍家を戦国期の主役の一つとして把握する研究が積み重ねられた。もう一つは室町幕府の都鄙関係の追究である。従来は応仁の乱を境に守護大名戦国大名に間に質的な相違を認めてきたが、戦国大名室町幕府との関係を有していることに着目して「戦国期守護」として「幕府ー守護体制」の枠組みで把握する研究が進められた。