外様衆の検討

画像は北条氏康(旧)と北条氏政(上)。


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北条氏康(旧)は天なので関係がないが、北条氏政(上)は保有していたことがある。コスト2で2000なんで悪くはない防御カードで、今のコスト比重視の防禦方針ならば持っていたかもしれないが、昔は大兵力の砲防カード(例えば本願寺顕如)を中心とした防禦方針を採用していたので、ほとんど活用されることもないまま合成の生贄となった。
この親子はともに左京大夫だったが、「光源院殿御代当参衆并足軽以下衆覚」においては北条氏康を「相模守」、氏政を「左京大夫」としている。これは本史料の作成者が当該期の大名家がどのような状態にあったのかについて、正確な情報を持っていたことを示している。戦国期の家督継承は短期間で終わらずに長いスパンを要するものであることを黒嶋氏はかねて主張していたが、二頭政治の時期が全国の戦国大名において見られることは、戦国期の家督継承を考える上で大きな鍵となるだろう、と黒嶋氏は主張する。
記述は前後するが(メインが戦国IXAのカードなのでw)黒嶋氏がこの史料を検討する時に採用した方法は、この史料の後半部分に作成された当時に生存している人物で、かつ、その人物が称していた官途名と合致するかどうかを確認する作業である。「外様衆」の部分ではほとんどが同時代史料から確認ができ、明らかに矛盾する事例が一つもなかった、ということである。外様集に記された53名はおおむね永禄後期の同時代を生きていた地域権力の当主と認めて良いだろう、とする。さらに特徴として六角、大友、北条、毛利、島津など、家督継承の途中で当主権力が分有されている場合、それを忠実に記している点であり、冒頭の北条氏康と氏政父子の書き分けの話につながるのである。