クモハ12大糸線風入線

クモハ12を塗り替えた。ブドウ色2号は何せレイアウト映えしない。単体で見ると渋くて格好いいし、もし私がこの鉄道の社長だったら在籍している旧国車両を盡ブドウ色2号に塗り替える。汚れや退色が目立ちにくく、ファンがやって来ることも期待できる。いいことずくめだ。しかしことNゲージの模型となると話は違う。現物を見てかっこうよくても、レイアウトに入るとはなはだ目立たない。例えば下の写真。

これは「昭和の鉄道模型をつくる」第一巻の付録だが、昭和30年代の車両と言うことでブドウ色2号を塗っているわけだが、茶色い固まりにしか見えない。というわけで、大糸線塗色の青22号を塗ることに決めた。クモハ12のカラーバリエーションとしては仙石線に在籍したクモハ12002、003、010のクリーム4号と朱色4号の塗り分けが有名。002と003は鉄コレ4弾のシークレットで、010は旧モハ31系列の改造で、窓配置が002、003とは異なる。大糸線では青22号に塗られた001が有名で、他に福塩線で活躍していたクモハ12040がある。040は福塩線時代には青20号に塗られていたようだ。仙石線からクモハ12が消えた後に仙石線に転属、そこでは当初は青20号のままだったが、後にブドウ色2号に塗り替えられたようだ。
ここではクモハ12001を選択。安曇野の清流をイメージした水色(青22号)の塗色は、昔私を信州ファンにした「鉄道模型趣味」誌の増刊「PLAY MODEL」の第2号に発表されたセクションレイアウト「咲花駅」を走っていた旧国の色だった。そこでは20m級のクモハ41とクモハ43とクハ55が走っていたのだが、原点であってみれば真似をしない手はない。ちなみに鉄コレのクモハ11と12は40系列の17mバージョンなので、非常によく似ているのも大変「グー!」。
でき上がったのがこちら。

寒色なのでレイアウト映えを少し危惧したが、杞憂だったようだ。古い街並みにも映える。

弘南鉄道モハ1211(1121の間違い)とクハ1611も大糸線色に塗り替えようか。もちろんクモハ11とクハ16に大糸線色は存在しないと思うのだが。クモハ12だけが塗り替えられたように思う。青22号への塗り替えが始まる前に20m級の旧国に置き換えられたのだろう。しかしそこはどうせフリーの世界。「咲花駅」の世界を再現するのも一興かと。一応仙石線色に塗り替える準備もしたのだが。大糸線には2扉クロスシートのクモハ43やクモハ53もいたので、富士急の7032を水色に塗り替えるとまたいいムードかも。調子に乗って大井川鉄道も青22号一色化とか。海坊主と言われたクモユニ81ムードが味わえるか。いっそのこと両運転台に切り継ぎ、クモニ13と合わせて荷物電車化。多分がらくたになる気がする。やめとこ。誰かやる人いませんか。