昭和の鉄道模型を走る玉電デハ200

『昭和の鉄道模型をつくる』のレイアウト(以下「昭和の鉄道模型」と略す)は、かなり過酷な走行条件である。カーブはR140(半径140mm)で、ポイントが一ヶ所。これもR140で分岐する。R103のスーパーミニカーブレールを通過するはずの南武縦貫鉄道キハ10や国鉄キハ01、03はポイントで引っかかることが目につく。『昭和の鉄道模型をつくる』冊子では、花園製作所の玉電デハ200を紹介していたが、そこにはしっかりと「本レイアウトを走行できません」という趣旨の断り書きがあった。デハ200は確かに特殊な構造をしている。連接車で、しかも連結面の車輪は一輪。脱線しやすそうだし、実物もスプリングポイントで脱線するトラブルもあったようだ。モデモの玉電デハ200もあまり期待していなかった。
実際は非常にスムーズに走る。何よりも低速走行性能が素晴らしい。高速で走るのであれば、意外と走るものだ。問題は低速で走れるか、という点にある。モデモでは嵐電が非常に低速で走ってくれる。玉電デハ200も非常にスムーズに走る。ただ癖があり、特定の方向にしかスムーズに走ってくれない。パンタを面影橋駅の車止めに向ける形で置くと走る。逆向けだと引っかかる感じがする。これは車両の個性なのか、あるいは最初にこの向きで走らせたからなのか、まではわからない。



何か写真がうまくアップできない予感がするので、写真それぞれの説明はパス。