2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『新羅之記録』

松前藩の祖、武田信広は若狭国守護武田信栄の子として生まれたが、伯父の信賢との関係から蝦夷地に渡り、蠣崎季繁の客人として滞在していた。おりしもアイヌと和人の交渉のもつれから、コシャマインが立ち上がり、道南十二の館の内、上ノ国と茂別を除く十の…

アイヌ勘定

鮭を商う時に「はじめ、1・・・10、おわり」と言って二匹ちょろまかす。落語の時蕎麦みたいなこの商い方法を「アイヌ勘定」といい、和人(アイヌ以外の「日本人」のこと)の非道さを見事に言い表している。これがひどくなると、和人からの交易の品はふる…

不良在庫

阪神連覇を見越してほにゃらら団が大量に阪神戦のチケットを買い占めて、それをノミ行為で売りさばいて利益を出そうと思ったが、阪神連覇は絶望的。彼らが買い占めたチケットは不良在庫になりはて、彼らの経済状況もぼろぼろだろうな、と思われる今日この頃…

哀しからずやさだまさし続編

私の駄論にほの氏http://pub.ne.jp/alpha/?entry_id=288906とむろかつ氏http://d.hatena.ne.jp/muroktu/20060822のところで言及をいただいた。勉強になりました。 私が論じたかったのは、さだまさし氏のこの数年の活動に賛同するにせよ、反対するにせよ、さ…

大学教育の意味

こんなことを言っている大学があるそうな。 これまでの日本の大学は,格調高いシェークスピアの文学やワーズワースの詩を理解できる学生を育てる工夫をしてきたが,そのような人材は必要としていない。TOEICやTOEFLのスコアを上げることを必要としている。 …

北海道大学と金成マツノート

私が前のエントリで提案した、北大で金成マツノート翻訳事業を継続せよ、という提案、実はかなり微妙な問題をはらんではいる。これは別の所でも書かれていたことであるが、少数者の搾取という問題と関わる。アイヌ研究を含む「民族学」「言語学」という分野…

金成マツノート問題

北海道は金成マツノートの翻訳事業への助成を打ち切る、という。 文化庁は「金成マツノート」の翻訳に民俗文化財調査費から28年間、年に数百万円を支出してきた。今年度予算は1500万円のうち、半額を翻訳に助成。同予算は各地の文化財の調査にも使われ…

コリドラスの混泳について

コリドラスは小さなナマズの一種である。しばしば水槽の掃除屋さんとして扱われるが、愛好家も多い魚種である。しかし底棲性であることから、水槽の上部に何か入れたい、ということで、他の魚と一緒に入れたりする。 結構いろいろな魚と入れられているのだが…

二匹目のパラレルス

またまた買ってしまいました。何となく一匹では寂しいかな、と勝手に想像してお友達を入れたのだが、結局ばらばらに行動している。先住のパラレルスはすっかり水槽になじんでしまって、水槽の後ろで他の魚とむれむれしている。新しいパラレルスは前をうろう…

ある日突然ファシズムはやってくる4

私は奨学金を受けたことはない。親の年収がそこそこ高かったので、大学独自の奨学金の受給資格がなかったのだ(育英会の奨学金の受給資格は当然ない)。大学院に進学すると、奨学金の受給資格がさらに緩和されるのだが、それでも受給資格はなかった。しかし…

悲しからずやさだまさし

長崎での平和コンサートに終止符を打ったさだまさし氏。さだ氏のメッセージは明白である。以下引用しよう。 「この20年間、戦争は絶えなかったし、ましてや日本まで戦争に加わるようになってしまった。本当に今の日本が平和といえるのか?」と曇りも残って…

ある日突然ファシズムはやってくる3

大学院に進学した頃、キャレルデスク問題というのが大学院協議会と大学当局の間の懸案事項であった。文学研究科の研究室は伝統的に専攻ごとに設置され、机も院生一人一人に保証される、というものだったのだ。しかし大学院の規模拡大を狙う大学は大学院の規…

取材拒否

にならなければいいが。金本知憲外野手のコメントの扱い。前の回の走塁で送球がひざにあたって関節を痛めた金本外野手が打席に向かう時に、岡田彰布監督が耳打ちした。金本外野手はその打席で満塁本塁打。試合後のヒーローインタビューで「監督に『何とかし…

ある日突然ファシズムはやって来る2

もしこんな仕事があったらどうしようか。 雇用期間 1 5年間 2 定年まで(課長65歳、係長60歳) 3 1年間(以降双方の合意により1年間の雇用期間で2回を上限に更新することがあり得る) ※雇用決定通知時に連絡する いや、これでは自分の未来が描け…

ネイチャーアクアリウム

コリ水槽を少しいじろうと思って、アクアリウム関係の本を取り出してみた。アクアデザインアマノの代表の天野尚氏の記事があった。そこには次のような一節があった。 河川の三面護岸もドイツでは70年代から壊しているんです。日本では今でも護岸を進めてい…

ある日突然ファシズムはやって来る1

今から18年前、私のいた大学では不思議な動きがあった。創設者はいるのに、さらに「学祖」なるものを祭り上げ始めたのだ。「学祖」と言っても、その人は確かに私塾「(自粛)」というのを創設して、後にその秘書だった創設者がその私塾の名前を引き継いだ…

エコではない私

昨日今日と風邪でダウンしていた。特に昨日はひどく、起き上がれないほどだった。理由は冷房。外気温が37度にもなると冷房温度も上げたいのだが、魚のことを考えると28度が限度。特にスタインダックネリのことを考えると28度という制限は厳守しなけれ…

パラレルス購入顛末記−ネットでやってはいけないことの考察−

突然パラレルスが欲しくなったのだ。かっこいい。しかし飼いにくい、という話。どうするか。そこで私はネットを一生懸命あさり始めた。要するに自分に都合のいいネタを探しにネット上を探し始めたのである。 考えればこれは卑怯なやり方だ。自分に都合のいい…

難種論

いわゆる難種というものがいる。飼いにくい種類である。なぜ飼いにくいのか、理由はいくつかある。 まず水質に敏感な魚。イルミネータスなど。高温に弱い魚。バルバートスなど。食が細い魚。アッシャーなど。今日パラレルスを買った。パラレルスは難種としば…