2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「反体制運動」は甘くない

カマヤン氏(「2008-04-30 - カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記/はてダ版」)経由。メモ。 ■「反体制運動」は甘くない■ 2008年04月27日09:28 長野4月26日。 日本の警察が、中国人応援団を優遇し、チベット支援者を露骨に差別したらしい…

キハ8000系

マイクロエース製の名鉄キハ8000系が来た。キハ8000は地方鉄道規格で敷設された名鉄に合わせて車体幅が狭い、ということ。同じ地方鉄道であるはずの富士急3000系は架線柱に衝突するという問題が発生し、上手く走れないのだが、名鉄は問題なし、…

聖火リレー

星野仙一野球全日本監督のインタビュー。 「それはあんた達が勝手に騒いでいるだけでしょう」(大意) しばし誰も無言。 「何もないの?」 おそらくインタビュアーが軽佻浮薄な言辞を弄して星野氏に批判がましいことを言ったのだろう。星野氏がかなり怒気を…

チベット問題

ダライラマ14世が声明を出したようだ(「http://www.excite.co.jp/News/world/20080424123504/Kyodo_OT_CO2008042401000327.html」)。 チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、チベット情勢に関して中国の胡錦濤国家主席に書簡を送り、事態沈静化…

19m級

「昭和の鉄道模型をつくる」では17m級まではいける、ということであった。実際には18m級も一応問題なさそうだ。しかし阪神3301型を入れてみた所、普通は問題ないのだが、ポイントの通過にやや難があった、ということを思い出した。19m級の阪急…

カジュアルではない反中

私は脳内限定の反体制歴史学研究者である。あくまで脳内限定なので、実際に行動したことはない。ただ大学という安全な場では言いたいことが言える。否、体制的な言辞はむしろ変人扱いされるので、反体制を唱えることが一番安全な場だったりするのだ。まあ私…

きもい一打

4月20日の試合、ヒーローインタビューで金本知憲外野手。「まあ、新井はキモイですね」 谷沢健一氏は「肝煎る」と勘違いしたようだ。「いらいらさせる」という意味であるようで、相手をいらいらさせる、という意味ならば確かに褒め言葉だ。金本外野手が新…

「アイヌ絵」を〈読む〉

我々が「アイヌ」で連想するのは、概ね「アイヌ絵」に描かれたイメージである。「アイヌ絵」とは18世紀から19世紀に和人によって描かれたものである。従って当該期の和人にステロタイプや表象が反映されていることに注意する必要がある(「http://www.ai…

ILO169号条約

いわゆる先住民族を規定した国連の条約としてまず挙げなければならないのがILO107号条約からILO169号条約への動きであろう。 1957年に採択されたILO107号条約は「独立国における土民並びに他の種族民及び半種族民の保護及び同化に関す…

参考文献一覧

少しおまちを。

住居類

ここのところ進んでいない。住宅が続いているのだが、時代設定には古すぎ、という建物が続いている。昭和30年代にはありだが、1980年代の設定には無理筋かな、と。さらに嵐電を走らせるとなると90年代末からのイメージになるので余計に古すぎ。特に…

違星北斗

あゝアイヌはやつぱり恥しい民族だ酒にうつつをぬかすその態 この短歌を見て何を思うだろうか。アイヌに対する蔑視。しかしこの歌を詠んだのもまたアイヌである。この歌を詠んだアイヌ青年違星北斗は余市町生まれのアイヌ。小学校卒業後様々な職業を経て19…

松浦武四郎をどうみるか

松浦武四郎は「北海道」の名付け親である。1844年から6回蝦夷地に渡っている。そして蝦夷地の詳細な調査を行い、その中で和人によるアイヌへの残虐行為を告発したことで知られる。 水戸藩のバックアップがあったこともあり、いわゆる「勤王の志士」扱い…

アイヌ「蜂起」の意義

江戸時代に起きたアイヌの大規模な蜂起はシャクシャイン戦争とクナシリ・メナシの戦いであろう。 これらに共通するのは、極論すれば「商売の上手な和人が,商売の下手なアイヌ人に怨まれた、それだけの話」である点である。その証拠に松前藩の武力介入がある…

蠣崎からマトゥマイへ、そして松前へ

松前藩の祖先がマトゥマイの当て字松前を名乗るのは慶広の代である。それまでは蠣崎氏を名乗っていた。蠣崎からマトゥマイへ、何があったのだろうか。 蠣崎氏が歴史の表舞台に姿を現すのは蠣崎季繁の時である。どこから来たのかは全く不明で、下北半島に「蠣…

携帯

905iに変えてみた。ずっとNシリーズなのだが、やはり少しずつ操作性が違う。なれるまで少しかかる。

松前の原像

松前氏の系譜伝承はもっぱら「武田信広」に収斂する。彼らの伝説に忠実に従えば、若狭の守護武田信栄の遺児の信広が北海道に渡って蠣崎季繁の客将となって、コシャマイン戦争で活躍して蠣崎季繁の婿養子となって蠣崎家を継承したが、季繁の娘は下国政季の実…

成立期の「アイヌ」

アイヌ文化がいつ成立したのかは謎に包まれている。そもそもアイヌ文化がどこに淵源を持つのかすら明白ではない。現時点では擦文文化を母体にオホーツク文化の影響を受容しながら13世紀前後に成立した、と考えられている。 この時期に元の史料に「クイ」と…

「征夷」の原像

幕府の首長はなぜ「征夷大将軍」なのだろうか。本郷和人氏の言う通り鎮守府将軍でも征東将軍でも都督でもよかったのだろうか。結論から言えば確かに武人に対する指揮権を象徴する「将軍」という称号であれば何でもよかったのだろう。頼朝が「征夷大将軍」を…

エミシの歴史の終焉

「日本」がその境界を北進させ続けたのは、北アジアの物品がほしかったからであろう。エミシは「日本」の北辺に位置する「日本」の外部であり、同時に北アジア交易ネットワークと「日本」との結節点に位置していたのである。我々はややもすれば北アジアの社…

エミシとは何か

アイヌ史をいかに記述するべきか。ブックマークにあった次の議論から説き起こしたい。id:m-matsuoka氏の「歴史は、物事を記録しておくという歴史文化を持つ民族にしかつくれないわけで、歴史文化をもたなかったアイヌの歴史を認めろというのは変。」というブ…

なぜ私はアイヌ問題を書き始めたか

私がアイヌ問題を書き始めたのは、ある左派ブロガーのチベット問題に関する記述に疑問を感じたからである。その左派ブロガーはチベットは中国が入ってくる以前のチベットは神権政治が行なわれた抑圧国家であり、中国によるチベット支配はチベットに恩恵をも…

ブクマへの返答

id:yuki-esupure氏のブクマについて。 「最近突然アイヌを語る人が増えたが、チベット問題をかき消そうとしてるようにしか見えない」と書いてあるが、私のエントリが「最近」「突然」「アイヌを語る人」に該当するのだろう。そうでなければそれをわざわざ私…

アイヌとは何か

ここまで「アイヌ」という言葉をずいぶん蕪雑に使ってきた。しかし「アイヌ」とは何か、という問題が閑却に付されてはいけない。 同級生「知里君、北海道ならアイヌを見たかい」 知里真志保「アイヌが見たかったら、このおれがアイヌだよ」 知里「なんで遠い…

知里真志保『アイヌ語入門ーとくに地名研究者のためにー』

知里真志保は『アイヌ語入門』において痛烈なアイヌ学批判を展開している。それは多岐にわたり、非常に激越でもあるが、アイヌ学の方法論に対する次の言葉に注目したい。 アイヌの語原や語法というような学説的なことにまで、アイヌの古老のいったことだから…

「先生」の言葉

教師が不用意な言動で生徒の心を傷つける、ということが散見される。本人には悪意はなかったのだ。教師の言動でいじめが誘発されることすらある。教師は悪意はなかったとは言え、教師に責任はないとは言えない。教師は「先生」と呼ばれる。「先生」と呼ぶ側…